失敗の先に見えた光明
サイトの情報も当然間違いではないのだけど、修理する状態とやりたい方法が少し違っていたから失敗に繋がった。
しかしながら、失敗したからこそ得た知識もある。
繰り返したからこその経験もある。
日数とコストを考えれば業者依頼が賢い選択なのかもしれない。
でもDIYの楽しさを知ってしまうとコスト増加や準備・片付けの手間が有っても「自分でやってみたい」気持ちの方が高いことに今更ながら気付く。
下地が土壁の繊維壁の上に漆喰(最初に試した珪藻土も含めて)を塗るのは苦労した。
石膏ボードや合板に浮気しようかとも考えたが一人作業、しかも2階なので運搬がネックになり諦めた。
そんな中で見つけた我が家の場合の最適解がコレ!
最適解
繊維壁の状態に惑わされるな
・繊維壁を剥がして中の土壁の状態を確認し適切な下地処理を行う
・深くエグるような削りにならないよう注意し、出来るだけ表面だけを削り取る
・簡単に剥がれないのは、しっかり固着している証拠なので無理すると土壁ごと崩れる
アク止め処理で土壁を固める
・下地処理材は土に染み込み、土壁自体を固める効果がある物が多い
・商品説明にもソコまで載っていない物が多いので、何でも良いと言い訳にはいかないが少量で売っていれば試してみてから選択すればよい
・下地処理材でしっかりと土壁を固めるのが、上塗り処理成功の秘訣
・ハヤる気持ちを抑え、下地処理材塗布後は1日くらいしっかり乾燥させる
穴埋め用の土壁補修材を利用
・削れた土壁、穴の空いた土壁だらけでも補修は出来るので諦めない
・上塗りの時とは違い、削れた部分にしっかり練り込む
・出来るだけ平面になるように盛っていくが時間を掛けすぎると、盛った上に更に盛ることになるので、ある程度は妥協しスピーディーに全面を仕上げ、気になる所は追加する
・しっかり乾燥さえすれば、表面はペーパー掛けしてならす(削りすぎには注意)
ここからが本番
土壁補修まで出来れば、上塗りなんて簡単!最初のぎこちない手つきが嘘のようにスイスイ塗れる。
あぁ、下地処理って大事なんだなと痛感しました。
ここまで来ると、正直コストは諦めた。手間は掛かるが最終的に納得のいく仕上がりになるのだからと言い聞かせる。
今回の手順はあくまでも我が家の場合なので、正解とも言えないし間違いとも言えない。正直、今後何年持つかなんて現状では言えないのだから。
あと、手間を惜しまないのであれば、マスキングテープは塗りの度に貼り直すと良いかもしれない。特に下地処理材は、まんま液体なのでマスキングテープしていても周りの木から染み込んでしまうので作業後は拭き取って乾燥後に再度マスキングをしておきたい。マスキングテープにも染み込んで剥がしにくくなってしまった後悔からの助言。
粉塵対策は怠らない
壁を削る、表面をペーパー掛けするうでやっかいなのが粉塵の発生。
窓を開け、ドアを閉め、扇風機全開で換気をしても削った瞬間にものすごい粉塵が舞うので室内は粉まみれになってしまう。
今回の部屋の場合は、完全に空状態に近いので気になっていないが、動かしていないタンスも粉まみれに。
最初は隙間をテープで養生していたが、後の清掃も大変になりそうなので別の部屋へ移動。

粉塵は扉を閉めていても結構隙間から入り込むのでしっかりペープで養生。
養生しても表面に汚れは付いてしまうのでタンスの上側だけで別室へ。
全面をビニールなどで養生しておいても良かったが、タンスの後ろの壁を塗るときに動かすのでない方が楽なので移動させておいた。
下側の引き出しくらいなら後から拭くくらいならさほど手間も無いので。



土壁補修は出来るだけ平らにしたつもりでいても表面はかなり凸凹している。ペーパー掛けして触っても気にならない程度に仕上げれば、上塗りしても目立たないので少し粗めで削っておく。小さな巣穴程度なら上塗りで隠れる。
ここで気をつけたいのが例の粉塵!細かい粉塵はマスクをしていても気分が悪くなる。可能な限り粉塵対策用のマスクをお勧めする。
通常の立体マスクくらいでは役に立たないくらいやっかいなので、ここはしっかり対策をお進めする。
防毒マスクのような物までいかなくても「防塵」効果のあるマスクは使用したい。
通常の立体マスクよりも確実に安心感があるがその分、人によっては締め付け感がかなりキツいと感じるかもしれない。
まずは1個購入して装着感を必ず試した方が良い。
その際は排気弁付きを選ぶと少し呼吸が楽になる。
ついでのお勧めがエアーダスター。
自分も最初はスプレーのエアーダスターを使用していたのだがすぐ無くなり買い直すので充電式を買ってみた。
ドライヤーの弱程度の風量では物足りないが、コレはしっかり風量があるので隙間の溜まった削り粉までしっかり掻き出せる。
ホムセで実機を試せたので購入してきた。
身体に付いた粉塵もサッと吹き飛ばせるので重宝するかも。
あと、出来る限り粉塵の中心に居ないよう心掛ける。
エアーブローしたら直ぐ離れ少し落ち着くまで待つ。
所謂ヒットアンドアウェー(hit and away)と言うヤツ。
粉塵は、確かに少し吸い込んだくらいでは気にもならないかもしれない。しかし、何回もしていると身体を壊すことだって有る。いくら身体に優しい材料を使っていても吸い込んでも良いと言うわけでは無いのだから。
乾燥とかで時間が空いたら、シャワーを浴びるなり都度うがいをして予防することも大切だと思う。
粉塵とは最後まで戦う
上塗り終わった壁の仕上がりを見ていて、最後は細かめのペーパー掛けをしようかと思っている。
塗り壁特有のザラっとした感じを残すのも良いが、綺麗な表面にした方が好みなので試してみたい。
当然、ここでも粉塵と戦うことになる。
それを乗り越えてこそ壁塗りの仕上げと言えるだろう!
削りすぎて塗り直しにならないようにしなければ・・・(笑)
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